「主導」について

政治主導と官僚主導

編成主導体制と制作独立体制

 

上記双方の相似を読み込んで行く。

官僚主導や制作独立体制から政治主導や編成主導体制へ移行するのは、直接ポピュリズムや視聴率が台頭してきたからではない。

そこには「演出」という介在段階が存在する。制作の演出、政治の演出である。

この演出段階を経て、テレビは「編成主導体制」という中央集権へ、政治は「政治主導」という中央集権に向かう。

しかし大きな幅を利かしてくる視聴率やポピュリズムは、やがて収益や選挙の有利で無くなり、じり貧になってゆく。

そしてそこから新しく台頭してくるのが放送外収入コンテンツ化である。

政治も一時若者を捉えるが、放送外収入とともに、より大きなコンテンツ産業に分解されていくのである。

 

キーワード:政策 制作 コンテンツ

 

参考

「新テレビ学講義」     松井英光 著