本書は読まれるべきである。
秀逸である。
欲求は、「生活者の内部」から生じるわけではない。「生活者を取り巻く状況」から生じる。
つまり「生活者・もの・情報のつながり」から生じるのだが、つながり方は変化していて、生活者自身も気づいていない。
それは従来の経験に変化をもたらす「つながる」テクノロジーの進化だからである。
つまりコンテンツをシェアした人が付与する情報が「経験の解像度を上げる」のである。
「生活者のネットワーク」がお互いのコメント付与で、自分自身が経験的に得られる経験の「解像度」をより高めていくからである、と本書は読む。
参考
「生活者モード戦略」 佐藤智施 大倉幸祐 著